本唐織と金糸笠松に藤と菊花文様

唐織は刺繍の様に文様が立体的に浮き出る様に太い糸で織る為、文様は繰り返しの柄多いの特徴です。全体に縁起の良い吉祥文様で埋め尽くされております。常緑樹の松は、色の変わらぬ普遍性が尊ばれ、また、千年の樹齢を保つことから長生きの象徴として、吉祥の木とされています。常にその色を変えぬ松は、神に祈りを捧げる色ともいえます。正月の門松は新年に神を迎える憑代の意味です。も樹齢千年にも成ることから子孫繁栄・夫婦和合を表わします。も花が清雅であるばかりでなく長い期間咲き続けるところから延命の植物として好まれました。皇室の紋章として定着したのは鎌倉時代に後鳥羽上皇が好んで用いた事に始まるそうです。天皇家は16花弁の八重菊、宮家は14花弁の裏菊。格調高い文様の打掛です。麻の葉の文様は正六角形を基礎にした文様。は丈夫で成長が早い事から子供の産着に用いられますので子宝を表わします。