富貴宝

真っ白な駒塩瀬を漆黒に染め上げた打掛です。打掛の定番の古典文様である松竹梅を金彩工芸加工で描いた逸品。笠松と枝梅に竹林の金の輝きが美しくフキの赤が絶妙なアクセントになっています。金彩加工は金に銅を混ぜて赤味を出したり焼き金で渋くしたりとひと手間もふた手間もかけています。黒は「智の色」「沈黙の色」「沈黙の色」と言われてあらゆる色を含有しているので、取り合わせる色を引き立てます。華やかな五彩や金色も黒によって艶やかに、優雅に、時には粋にと美しく変化します。