神峰

神峰と名付けられた赤富士の一枚の絵の様な打掛です。儀式の衣装は白生地を染めて行くというこだわりを持つ手描き友禅金彩工芸作家先生・秋山章の1960年代の作品です。神様の色とされる白生地に黒漆箔と赤漆箔に金彩加工を施した逸品。富士山は日本を代表する神様が宿る山として崇められてきました。富士は富寿(冨と目出度い事が来る事を表す)や不尽(尽きぬ事の無い永遠の繁栄を表わす。)・不死(長寿・延命を意味。)等を表わす吉祥文様です。又、赤は魔除けであり幸せを呼ぶ色されており、金は錆びないのでこれも永遠の繁栄を意味します。黒はこれ以上色が変わらないので、「私が貴方に添い遂げる気持ちに変わりは有りません。」と言う意志の固さと花嫁の覚悟を表します。花嫁衣装は一生に一度の晴れの舞台で纏うものですから世界文化遺産の神峰でおもてなしは如何でしょうか?