若槻 せつ子様 スタッフのみなさまへ
その節はたいへんお世話になりました。私たちの結婚式の写真と体験を書き綴りました。
貴重な体験をいたしましたので、思いがあふれかえってしまい、とりとめのない文章になってしまいましたが、どうか、ご笑納ください。

1. 着物ドレスを選んだ理由――――.
昔から、「和」という日本古来の雰囲気が好きで、「結婚式では絶対白無垢を着たい」とずっと思っていました。 白無垢を着た自分の姿を想像して、一人うきうきしていたのですが、どうしたことか、披露宴で色ドレスを着ることにはさほど、魅力を感じていませんでした。どのドレスを着てもそう変わるものではないとも思っていました。そして、衣装室にかかっているどのドレスを見ても、そのドレスを着た自分が想像できなかったのです。 まあ、ただ単純に、デザインが好みでなかったせいかもしれませんが。
でも、世の中にはもっと色々なドレスがあるだろうと思い、ふと立ち寄った本屋さんで、何となく手に取った
一冊の雑誌に運命の出会いがありました。


ぱらぱらと何気なくめくっていたページに、今まで見たことも無いドレスを着た女性がそこに映っていました。それが「着物ドレス」との最初の出会いでした。
先ず、「すごい!素敵ッ!!」と思い、すかさず隣の夫に雑誌を見せました。初めて見るドレスにまるっきり陶酔していた私は、隣の夫がどんな反応を示すのかワクワクして待っていました。すると、やはり、似たもの同士。彼も私と同じように感じてくれていたように思え、ひとり満足していました。このときは、このような素敵なドレスを私が着られるとは露ほどにも思っていませんでした。
感動の出会いから数日後、夫から電話があり、着物ドレスの先生のところに行くアポイントを取ったとのこと。彼のいつも以上の行動力にびっくりしたのでした。そんな夫に先生のところへ向かう道中で、「どうして、そんなに行動的なの?」と聞くと、彼は、私が雑誌で「着物ドレス」に出会う前日に同じ雑誌を見て感銘を受けていたと言うのです。そして、私が、同じように感銘を受けているのを見て、先生のところに行くアポイントを取ったというのです。本当に好みが似ているという事にうれしさを感じると同時に、絶対着物ドレスを着るのだと確信に近い思いを抱きました。
先生のところに行くと、雑誌で見るよりも、もっと素敵な、華やかなドレスがそこにはかかっていて、事前に選んでいたドレスの中から、披露宴の季節、私の体型に合ったドレスを試着させてくださいました。どれもこれも言葉にできないくらい美しく、ひとしきり着させて頂いた後で、彼が好きな色で、私も好きになった「紫」の源氏物語の着物のドレスを着させてもらうことになり、紫の地の色に金の刺繍のまばゆい美しさに、着ている私も、見ている夫も、うっとりしてしまいました。

もう、ぜひ、このドレスが着たい!!と。 それが、私達の着物ドレスの出会いでした。

2. 入場の際の列席のみなさんの反応――――――.
白無垢から着物ドレスに着替え、再登場するとき、列席の方がどんな反応をするのか、すごくすごく楽しみでした。 扉が開いて、一礼した後、顔を上げると、女性陣の羨望の眼差しが目に飛び込んできました。扉の近くにいた方から、「素敵〜!!」という声を聞いて、もう、とても、うれしくなりました。
後は、どのテーブルに廻っても、「素敵!!」「かわいい!!」との声をかけていただきました。 司会の方に先生にいただいたドレスに込められた意味を話してもらっている間に、私はメインテーブルの前で彼にエスコートされ、くるりと一回転して会場を沸かせました。 私は一生に一度の晴れの舞台を美しく飾ることができました。

3. 前撮り
結婚式の前日、着物ドレスに身を包んだ私と、金の牡丹の刺繍を施した直垂を着た夫は、ホテルで前撮りをしていました。連休の最中ということもあって、ホテルはお客さんで賑わっていました。
そんな中を、私と夫が連れ立って歩いていると、あちらこちらから、「あら〜素敵ねぇ」という声が聞こえてきました。みなさん、着物ドレスを初めてみて、とても興味を持たれたようです。あるご年配の方には、「素敵ね、生地は何でできてるの?」「どこのドレスなの?」と質問攻めにあってしまいました。着物のドレスだと答えると、一層感銘を受けたかのようでした。私自身、あまりの反響にびっくりしてしまいました。
そして、行く先々で携帯電話のカメラを向けられ、一般市民の私たちが芸能人にでもなったかのようでした。 着物ドレスをまとうことで、こんな体験ができるなんて思いもしなかったことでした。

4. 挙式に対するこだわりグッズ
【ブーケ・ヘッドドレス】
着物ドレスに合う、そして負けないブーケにしようと思い、どのような色、形、素材にしようかと頭を悩ませました。 「和装ブーケ」をキーワードにネットで検索し、ようやく自分たちのイメージに近いブーケを掲載している、サイトに出会いました。そこのブログに載っていた黄色の和柄の造花の入った和装ブーケがとても素敵だったので、そのブーケを元に自分たちのイメージに沿ったブーケをそのショップで創ってもらいました。世界にひとつだけの素敵なブーケに仕上げてもらい大満足です。ブーケの中の黄色の大輪のバラと黄色の和柄の造花がお気に入りです。 そのブーケにあわせて、頭につけるヘッドドレスも創ってもらいました。これもまた、ドレスに負けない位華やかにしようと、プリザーブドフラワーでたくさんパーツを創ってもらいました。お陰でとっても華やかな頭になりました。
【ウェルカムボード】
結婚式を華やかに彩ってくれたウェルカムボードは、私の兄からの結婚祝です。 テイストは「和」で。と、お願いをすると、黒枠に赤の地と金の華とで素敵なオブジェをつくってくれました。 全て手作業によるもので、中でも金属の華は手間と時間をかけた透かし彫りです。 そのセンスの良さに私たちはもちろんゲストも感激至極でした。