茶色地引箔紅葉飛翔鶴に野鳥文様

秋の景色を彩る赤漆箔の紅葉と野鳥の色が美しい打掛です。常盤の松の緑と真っ白な飛翔鶴の手刺繍が絶妙なバランスで一双の屏風絵を見るようなアート感覚の打掛。総絵羽模様の贅沢な打掛はおもてなしの宴にふさわしい逸品。松の葉の刺繍と鶴の羽根・、野鳥の羽根の刺繍のテクニックが異なる技で手刺繍ならではの見事な匠のこだわりを楽しめます。は生涯同じ伴侶と添い遂げるため、夫婦円満の象徴ととして表現されます。特に大きな羽を広げて飛ぶ飛翔鶴はまさに、二人が新しい人生に飛び立つにふさわしい文様なのです。紅葉は楓の葉が紅葉したものをいいます。赤子の手を開いた様な楓の形の可愛らしさに加わえて、深紅に色づいたもみじの美しい情景は古くから和歌にも詠まれ、文様化されてきました。桜が春の錦をなすものなら、秋の錦は紅葉です。桜狩り、紅葉狩りと古より、貴族の雅な宴の代表格です。