黒地京都洛中洛外図文様

黒地に京の名所の清水寺・八坂の塔・鴨川の流れにかかる三条・五条の大橋に京の秋の景色を織りあげた打掛。艶やかな紅葉に菊の花々・桔梗など一双の屏風絵を見るような美しさです。菊の文様は正倉院宝物の中にもみられますが、多く用いられるようになったのは平安時代です。皇室の紋章として定着したのは鎌倉時代に後鳥羽上皇好んで用いた事に始まりますが、菊は清雅であるばかりでなく長い期間咲き続けることから延命の花として好まれ生命力の強さを表します。は生涯同じ伴侶と添い遂げます。夫婦円満を表します。大きく羽を広げて飛ぶ真っ白な飛翔鶴はまさに二人が新しい人生に飛び立つにふさわしいといわれております。西陣織はで京都西陣で作られる絹織物の事。古い歴史があり、そのプロセスはデザインから糸の染め、織りに至るまで、20以上に分業化されそれぞれ、職人による高度な技術が必要とされています。